J1残留争い中の清水エスパルスに、新たなケガ人が出た。19日、清水三保グラウンドでJFL年間王者のホンダFCと練習試合(45分×2本)を実施。前半20分、左サイドのMF村田和哉(29)が左太もも裏を押さえて倒れ込み、そのまま歩いてクラブハウスへ向かった。同34分には、MF枝村匠馬(31)が接触プレーで右足首を捻挫し、顔をゆがめた。枝村は検査を受ける見込みだが、「重傷ではないと思う」と話した。

 今季は残り2試合。次節ホーム最終戦の新潟戦(26日)は、左MF白崎凌兵(24)が出場停止だ。現状ではサイドMFが手薄なだけに、村田、枝村の負傷は痛い。小林伸二監督(57)も「今日は、アクシデントが多くて参った」と残念がり、「切り替えてやるしかない」と言った。

 チームは前日18日のホーム札幌戦も0-2で敗れ、7戦勝ちなし。リーグ戦ではクラブワーストの5試合連続無得点となった。この日も後半45分、左CKのこぼれ球を清水ユースのペルー人MFエリック(16)が左足で押し込み、1点を返すのがやっと。試合は1-2で敗れた。45分間プレーしたFW鄭大世(33)は「ネガティブにとらえてしまって、自信をなくしている。メンタル面(の問題)だと思う」と課題を挙げた。【保坂恭子】