17位でJ2降格危機にある大宮アルディージャが24日、さいたま市内で26日の16位ヴァンフォーレ甲府戦に向け調整を行った。

 甲府の勝ち点は28で大宮は24。残留圏内の15位サンフレッチェ広島の勝ち点は30だ。大宮が甲府に勝っても広島が勝ち点を1でも積み上げれば、降格が決定してしまうきわめて厳しい状況。大宮が勝ち、広島も勝てば、史上初の甲府と大宮の2チームの同時降格が決まる。

 7日から石井正忠監督(50)が就任し、今回が今季のホーム最終戦であり、石井新監督のホーム初戦でもある。エースFW江坂任は、前節の0-3で敗れたベガルタ仙台戦を「戦術うんぬんより、戦う部分で負けた。失点が早かったのも含めてバラバラになったかな」と反省し「勝つしかない。それだけ」と見据えた。

 また、MF茨田陽生も仙台戦を「気持ちの部分は出ていたが、みんなが1つの方向に向かっていないと感じた」と振り返る。奇跡の残留へ「数字的にもまだ可能性はあるので。自分たちは信じて勝つことだけを考えて臨みたい」と話した。