鹿島アントラーズは30日、茨城・鹿嶋市内で優勝のかかる2日のジュビロ磐田戦(ヤマハ)に向けた練習を行った。パス練習などを行ったのち、レギュラー組とサブ組に分けての紅白戦も実施。小雨の降りしきる中、グランドには大きな声で指示を出す選手らの声が飛び交った。

 ACLの日程上の関係で延期されていた川崎F-浦和戦が前日29日に行われ、川崎Fが勝ったため、優勝決定は最終節までもつれ込むことになった。

 DF植田直通(23)は「川崎の結果は関係なく、しっかり勝って終わりたい。相手はホームだし、接戦になるだろうけど、小さなところでの勝負だと思う。隙はみせないようにいきたい」と意気込む。

 ホームで対戦した前回の磐田戦では、MF中村俊輔(39)に豪快なミドルシュートを決められるなど、0-3の完敗。植田は「やり返さないといけない。前線に体の強い選手や、高さがあって、スピードのある選手がそろっている。相手が攻め残りした時にどういうマークにつくのかなど、話し合っていけたらいいなと思っています」。

 GK曽ケ端準(38)も「相手のセットプレーからの攻撃は強みですし、得点の数にも現れている。あとは前線の個の力。川又選手や、アダイウトン、松浦選手もボールを1人で運べる力がある」と相手攻撃陣を警戒。失点数では磐田が30点でJ1最少。31点の鹿島が僅差で次いでおり、守備の安定したチーム同士の対戦でもある。曽ケ端は「しっかり前線の選手から制限してやっていくというやり方は変わらないし、チームとして連動してやっていければ。前節のレイソル戦でもそうですけど、そこからしっかり攻撃もできてます」と話した。