FC東京FW大久保嘉人(35)が古巣の川崎フロンターレに復帰することで大筋合意したことが24日、分かった。大久保は13年から4年間、川崎Fに在籍し、今季から東京へ移籍。東京との契約はあと1年残しているが、複数の関係者によると、条件面を含めて移籍することで基本合意に達したという。近日中に正式決定される見通しとなった。

 川崎Fは今季リーグ戦で悲願の初タイトルを獲得、来季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する。リーグ連覇とアジア制覇を狙うべく、攻撃の補強としてスタイルを熟知する大久保に白羽の矢を立てた。川崎Fでは3年連続で得点王に輝き、4年間で82得点と実績は十分。今季はけがによる離脱もあり28試合8得点だったが、FWピーター・ウタカと並びチームトップで決定力は健在だ。

 大久保を巡っては01年にプロ生活をスタートしたC大阪や、母校の国見高があり来季J1に初昇格する長崎も水面下で獲得調査をしていたが、川崎Fへの復帰となった。J1最多通算179得点と、今も記録を更新し続ける大久保が、慣れ親しんだ等々力の地で再び輝きそうだ。