佐賀県勢初の開幕戦に臨んだ佐賀東が関東第一(東京B)に2-0で勝利した。後半6分にFW中里知己(ともき、3年)が、大会第1号となる先制点を頭で決め、同24分にはDF都渡倭(とわたり・やまと、3年)がこぼれ球をトラップして左足で芸術的なゴールを決めた。今日31日に1回戦の残り15試合が行われる。

 後半6分、中里はDF山田が上げた右クロスに狙いを絞った。ニアサイドに走り込んでヘディングシュート。「大会1号を取って自信になった」。身長は169センチだが、小3から3年間続けた空手で「対人の強さや体幹を鍛えられた」という。中学からサッカーを始め、前回大会も2得点などわずか6年で全国に通用するFWへと成長した。

 新チーム結成直後の1月24日、合宿中の中村や小林ら主力が並ぶ川崎Fと練習試合をした。「トップチームとやれると思わなかったので、ガチで試合ができたことは大きかった」。0-6で敗れたが、後のJ1王者のレベルを肌で感じた収穫は多かった。前回大会は同校最高の16強。初の8強、日本一へ好スタートを切った。