前回大会8強の滝川二(兵庫)が初戦を突破した。

 前半12分、主将のFW稲田丈太郎(3年)が華麗な左足ボレーを決めて先制。同18分には、縦パスを受けたFW福嶋一輝(3年)が、ドリブルで運び相手DFをかわして右足シュートを決めた。

 公式戦初先発の福嶋は、しっかりストライカーとしての仕事を果たした。「昨日(先発だと)言われた。監督からは『どんどんDFの裏に抜けろ』と。練習試合や紅白戦の方が緊張していたので(今日は)大丈夫だった」とニッコリ。松岡徹監督(44)も「福嶋がよくやってくれた。自分の中では今日のヒーローだと思う」と認める活躍だった。

 2大会連続20度目の出場となる伝統校は、この日近畿勢で唯一試合があった。2府4県そろって2回戦に臨めることとなり、指揮官は「実は(他府県は2回戦からで)ものすごい重圧を感じていた。関西の力を見せていきたい」と話した。7大会ぶりの優勝を目指して、まずは大きな1勝をつかんだ。