初出場の東海大熊本星翔が、28回目の出場で13年度には優勝している強豪富山第一にあと1歩及ばず初戦敗退した。

 前半26分に先制されたが、得意なパス回しを披露しながら得点機を演出。最後の最後に、右CKからヘッドで合わせたシュートがゴールを割るかに見えたが、相手DFにヘッドでクリアされた。直後に試合終了のホイッスルが鳴って、イレブンはピッチに崩れた。

 主将のDF中村豪(3年)は「緊張はなかった。自分たちのサッカーができたのでよかった。総体よりも成長した姿を見せられた。負けたのは悔しいが、自分としては楽しめたと思う」と振り返った。

 FW一怜哉(はじめ・れいや)は、ゴールを決めた後にオフサイドと判定され“幻のゴール”を経験。「最後まであきらめなかった。ずっとチャンスを狙っていて決まったと思った後にオフサイドと言われて…。これがサッカーなんだなと思いました」と涙を流した。