3年ぶり2度目出場の昌平がPK戦の末、念願の初勝利を挙げた。

 前半19分、大宮アルディージャ加入内定のFW佐相壱明(さそう・かずあき、3年)のヘディングシュートで先制。同34分に広島皆実に同点に追いつかれるも、後半ロスタイムにGK緑川光希(3年)のビッグセーブで大ピンチをしのぎPK戦へ。ここでも緑川が3本目を止め勝利を引き寄せた。

 佐相は「塩野(碧斗)のクロスから頭で合わせる練習をしていた。成果が出た。シュートの本数は少なかったけど、最初のシュートで決められたのは良かった」と胸を張った。裏への抜けだし、ポストプレー、ボールを受けてのターンとFWとしての引き出しを存分に発揮し、西脇強化本部長は「積極的にゴールに向かっていく姿勢が出ていた」と目を細めていた。会場には大宮の西脇徹也強化本部長、佐々木則夫トータルアドバイザーが視察に訪れていた。