2年連続20度目の出場となった滝川二(兵庫)は2-0から逆転負けを喫した。松岡徹監督(44)は「プラン通りの展開だったが、逆転されて負けるのもウチらしい。1対1で負けたのが全て。スピードについていけなかった。ドリブルであれだけ仕掛けられて対応が後手後手に回ってしまった」と敗因を語った。

 出だしは狙い通りだった。高さのミスマッチを生かして、前半10分に左CKからDF上出直人(3年)がヘディングシュートで先制。同17分にも右CKから、再びDF上出が競り勝ったところをDF広田一磨(3年)が頭で押し込み、突き放した。

 だが、その4分後に1点を許すと、流れが変わった。個人技で勝る帝京大可児に徐々に押し込まれ、風下に回った後半5分にはPKを許して、同点に追いつかれた。

 その後はGK樫野智哉(3年)が再三の好セーブを見せていたが、後半31分に勝ち越し弾を許した。松岡監督は「キャプテンの稲田(丈太郎)を中心に、最後の最後まで点を取りに行く姿勢を見せて、少しは希望を見せられた。試合は完敗ですが、最後まで点を取りに行く姿勢があった。またこの場に戻ってこられるように頑張りたい」と話した。