9大会ぶり2度目の出場の大阪桐蔭が6得点の快勝で初の16強入りを決めた。今岡と菊井の3年生2トップがそれぞれ2点ずつ挙げ、羽黒に6-0で圧勝。前半3分、今岡が先制ゴールで一気に攻撃のギアが入り、同39分には菊井が直接左CKを決めた。今岡は「自分の仕事は点を取ってチームを楽にすること。早い時間帯でできたのは良かった」とうなずいた。

 天国へ勝利を届けた。68年度に大阪勢として初めて単独優勝した初芝(現初芝立命館)の元監督、田中勝緒さんが昨年12月16日に75歳で亡くなり、この日は喪章をつけた。田中さんを慕っていた永野監督は「遠征先で声をかけてくれたり、桐蔭のことを気にかけてくれていた」。主将のMF西矢は「次に全国で大阪優勝の道を作るのは僕ら」と誓った。大阪勢の優勝は73年度の北陽(現関大北陽)以来43大会ない。目標の頂点へ大阪の底力を見せる時が来た。