清水エスパルスがオーストラリア1部ウェスタンシドニーに所属するMF楠神順平(30)を完全移籍で獲得することが濃厚になった。2日、複数の関係者が明らかにした。正式契約に向けた交渉が、最終段階に入っている模様だ。現在オーストラリアはシーズン中だが、早ければ清水の始動前に正式契約が結ばれる可能性が高いという。

 楠神は、野洲高出身で川崎F、C大阪、鳥栖でプレーした経験がある。16年7月にウェスタンシドニーへ移籍。今季は11試合に出場し1得点を挙げている。持ち味は力強いドリブルでの突破で、所属クラブでの優勝争いなど経験も豊富だ。またアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも川崎F、C大阪、ウェスタンシドニーの3クラブで出場。昨年4月には1次リーグで浦和と対戦し、1-6で大敗したものの一矢報いる得点を挙げていた。

 ◆楠神順平(くすかみ・じゅんぺい)1987年(昭62)8月27日、滋賀県愛知郡生まれ。セゾンFCから野洲高に進み、05年には1学年下のエイバルMF乾らと全国選手権優勝。同志社大4年時の09年には川崎Fの特別指定になり10年に新加入。13年にC大阪、16年に鳥栖へ移籍。16年7月にウェスタンシドニーへ移籍。J1通算121試合10得点。171センチ、63キロ。血液型A。