夏の全国総体との2冠を狙う流通経大柏(千葉)が接戦を制し、8強入りを決めた。スコアレスで折り返した後半17分。左サイドで得たFKの素早いリスタートから、MF菊地泰智(3年)がクロスを入れ、それに飛び込んだFW加藤蓮(3年)と相手DFが競り合ったボールがそのままゴールへ吸い込まれた。

 2戦連続の完封勝ちとなったが、J2ギラヴァンツ北九州入りが内定している日章学園(宮崎)のFW佐藤颯汰(3年)らを中心とした相手の攻撃に何度もピンチを迎えた。本田裕一郎監督(70)は「よくゼロで守れたなと思います」と安堵(あんど)の表情で試合を振り返った。「選手らの負けたくないという気持ちと、失点をゼロにしようという気持ちがでていた。(内容に)昨日の試合よりかは満足しています」と話した。

 年代別代表経験もあるDF関川郁万(2年)が佐藤颯のマークに付き、得点を許さなかった。関川は「監督から(佐藤に)強くいくように指示はされていたし、しっかり捕まえることを意識した。ディフェンスとしては無失点というのは最高の言葉」と胸を張った。

 次戦はセレッソ大阪入団が内定しているFW安藤瑞季(3年)擁する長崎総合科学大付と4強をかけて激突する。