J2アビスパ福岡は8日、DF冨安健洋(19)がベルギー1部シントトロイデンへ完全移籍することを発表した。

 188センチ、78キロの冨安は福岡ユースから15年にトップ昇格。J1通算10試合無得点、J2通算35試合1得点。17年U-20日本代表センターバックで、20年東京五輪の守備リーダーとして期待されている。関係者によると、国内外の複数クラブから獲得の打診があったが、昨年12月のJ1昇格プレーオフ決勝(敗退)後に海外のクラブ限定で交渉解禁。日本のネット関連企業DMM.comが経営権を取得したシントトロイデンから、同中旬までに正式オファーが届いていた。

 富安はクラブを通じ「ジュニアユースから含めると7年間お世話になったアビスパ福岡を離れ、移籍する決意をしました。この7年間、アビスパ福岡でなければここまでくることが出来なかったと思います。アビスパ福岡に携わる全ての方々に支えられ成長することができました。本当に感謝しています。しかし、まだ何かを成し得たわけでもありませんし、掴み取ったわけでもありません。これからたくさんの高い壁があると思いますが、アビスパのプライドを持って自分らしくひとつひとつ超えていきたいと思います。J1に昇格出来ずにチームを出て行き、それでも応援して下さいというのは無責任です。でも、ぼくは常にアビスパのことを応援し続けますし、アビスパの躍進に対し、刺激を受けさせていただくと思います。心の片隅でいいので応援していただけると嬉しいです」とコメントした。