清水エスパルスは今日8日、鹿児島キャンプで最後の実戦となるJ2FC岐阜との練習試合を行う。キャンプ9日目の7日は、ふれあいスポーツランドで約1時間半の練習を行った。右内転筋痛で離脱していた新加入FWクリスラン(25)は、フルメニューをこなし完全合流。岐阜戦にも出場する見込みで「次が(キャンプで)最後の試合になるので、個人として良い試合にしたいし点を決めたい」と話した。

 新助っ人のスピードに、練習見学に訪れたサポーターも沸いた。11対11のミニゲームで、DFに囲まれながら足元でボールを受けると、反転してサイドへパス。素早い一連のプレーに、感嘆の声が上がった。1月31日の練習で右内転筋を痛め、別メニュー調整が続いていたが復活は間近。「痛みはゼロで、コンディションは70~80%くらい。それほど落ちていない」と強調した。ヤン・ヨンソン監督(57)は「プレーは良かった。強さがあるし(DFの)裏を狙う意識が高い。(岐阜戦に)出場する可能性はある」と明かした。

 清水は鹿児島キャンプでJクラブと2度対戦し1分け1敗。得点はPKの1点のみと、攻撃面の課題が浮き彫りになっている。得点源として期待がかかるクリスランは「今年は、多くの得点を決めたいと思っている。今はキャンプなので結果が一番ではないけど、試合をやるのであれば勝ちたい」と気合十分。攻撃を活性化させる起爆剤になる。【保坂恭子】