ジュビロ磐田MF伊藤洋輝(18)が、今季初の「静岡ダービー」でプロデビューする意欲を見せた。

 5日、7日のルヴァン杯アウェー清水エスパルス戦に向けて磐田大久保グラウンドで調整。どしゃ降りの雨の中、約1時間半のメニューを消化すると「出たい気持ちが強いですし、良いプレーをする準備をしていくだけです」と言葉に力を込めた。

 ジュニアユース、ユースと下部組織で育った伊藤は、ダービーへの思いも人一倍強い。高2時の日本クラブユース選手権東海予選では、清水に0-5の大敗を喫した。「悔しい思いもしている。借りを返すという意味でも、ゴール、何よりチームの勝利に貢献したいです」。

 本来はボランチだが、この日の実戦練習では3バックの左でプレーした。今季初実戦ではゴールも記録した位置から、攻撃参加を見せるなど名波浩監督(45)へアピールした。「チャンスをもらえたら、『勝つ』という気持ちを前面に出してやりたいと思います」。U-21日本代表にも飛び級で名を連ねるジュビロ期待の若手が、伝統の一戦に懸けている。【前田和哉】