J1初参戦のV・ファーレン長崎は、序盤から個人技に長ける昨年のACL覇者、浦和レッズのパスワークに翻弄(ほんろう)され押し込まれた。ボールを奪ってもパスミスで攻撃がつながらなかった。

 一方、浦和もフィニッシュが甘く、興梠慎三(31)がフリーでGKとの1対1を外すなど決定力を欠いた。そんな中、長崎がワンチャンスをものにする。前半44分、MF翁長聖(23)が奪ったPKをFW鈴木武蔵(24)がゴール右上に突き刺し先制した。

 後半も浦和がボールを支配した。だが体を張った堅守を割れない。だが地力の差を見せた。同後半32分、途中から入ったFWズラタン(34)が左CKを頭で決め追いついた。