決勝で旭丘フットボールクラブ(石川)が1-0でグランセナ新潟FCジュニア(新潟)を破り、初優勝を飾った。旭丘FCは全国の強豪16チームによる「JA全農杯 チビリンピック」(5月、日産スタジアム)への出場権を手に入れた。

  試合終了の笛がなるまで旭丘FCの選手は全員が最後まで走り抜き、初優勝をつかんだ。

 第1ピリオドは、主将の寺下翔和(とわ=5年)を起点にグランセナのゴールに迫るが相手GK森末壱晴(5年)の好セーブに得点を挙げられなかった。第2ピリオドは、準決勝のkF3戦で先制点を決めた濱太智(4年)、高野雅似(5年)が次々にたたみかけたが、ゴールをこじ開けることができなかった。

 0-0で迎えた第3ピリオド8分に、寺下が多葉田一樹(5年)からのパスを左足で振り抜き、ゴール右上にたたき込んだ。「第3ピリオドは、僕のゴールで絶対に勝つと決めていました」。今大会7ゴールを決めた頼もしいエースが優勝へと導いた。

 初めての全国大会切符に寺下は「みんなの力で優勝できてうれしい。全国大会では、ドリブルでどれだけ崩しができるか強豪相手に試したい」と静かな闘志を燃やす。本田昇監督は「チームも自身の選手時代も含めて、初の全国大会出場。旭丘の外から攻めるサッカーが通用するか楽しみ」と期待する。自慢の全員サッカーで、全国の舞台でも暴れ回るつもりだ。