レアル・マドリードの下部組織カデーテB(15歳以下)が、J2大宮アルディージャ・ジュニアユースに6-0で大勝して決勝に進出した。

 MF中井卓大(14)はフル出場し、得点こそならなかったが、中盤でボールを奪い、パスをさばき、機を見ては前線に攻め上がりゴールを狙うなど積極的に攻めた。守備でも最終ラインまで戻り、相手選手に体を寄せて巧みにボールを奪取し、大宮の攻撃の芽を摘んだ。プレーエリアは非常に広く、常に周囲に声をかけて指示を送り、ボールを要求する姿勢が目立った。

 試合は、Rマドリード・カデーテBが前半8分、MFブルノ・イグレシアスのゴールで先制すると、FWイスラエル・サラサルが同12分に2点目。同13分には右MFのディビ・ケイタ、同27分には左MFのダビド・デラビボラが決め、前半で勝負を決めてしまった。

 Rマドリード・カデーテBは後半に入っても攻撃の手を緩めず、サラサルが同7、8分と1分間で2連発してハットトリックを達成。特に後半の2連発は、ともにゴール前にグイグイ、飛び込んできてねじ込んだもので、FWとしての貪欲が前面に出た得点だった。中井は試合後、チームメートと集合写真を撮り、子どもがハイタッチを求めると笑顔で応じていた。

 決勝トーナメントの第2試合は、J1湘南ベルマーレU-15が後半3分のFW野村祐暉、同6分のMF石川玄大のゴールでセレッソ大阪U-15に2-0で勝ち、決勝に進出した。午後4時から同所で行われる決勝戦は、27日の1次リーグA組初戦で2-2で引き分けた、Rマドリード・カデーテBと湘南U-15の再戦となった。【村上幸将】