J1柏レイソルの瀧川龍一郎社長が30日、セレッソ大阪戦(10日、三協F柏)でサポーターが侮蔑的行為を行い、Jリーグから厳重注意処分された件について謝罪した。

 セレッソ戦後、初のホーム開催となったこの日のヴィッセル神戸戦前に取材陣に対応。「このような事態が起こってしまい、非常にクラブとして重大なことだととらえている。申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 今後は侮蔑的行為を行ったサポーターの特定を急ぐとし「映像では顔の特定が難しかった。すでにサポーターとはかなりの時間を費やして話をしている。特定するまで全力を尽くしたい」と話した。

 再発防止策として、この日の神戸戦からホーム側ゴール裏の警備員を倍増した。啓発看板やスタジアムでの場内アナウンスも増やして対応していく。瀧川社長は「(スタジアムの)1番の売りはピッチとの近さと熱量だと思う。この良さを減らしてしまわないようなやり方を考えられないかと思っている」と苦しい胸の内も明かした。

 今回の件は、10日の試合中にC大阪GKキム・ジンヒョンが、ゴール裏の柏サポーターが指を使って目をつり上げるジェスチャーをしたとして審判にアピール。試合が一時中断する事態となっていた。クラブなどが映像や防犯カメラ、聞き取りなどを行ったが当該行為は確認できず、同行為に関しての処分はなかったが、映像を調べる中で柏サポーターがピッチに向かって中指を突き立てる行為を行っていたことが判明。29日に柏レイソルがJリーグから厳重注意処分を受けていた。