柏レイソルが、FW伊東純也(25)の後半の2発でヴィッセル神戸に打ち勝ち、2日の横浜F・マリノス戦以来、リーグ戦で3試合ぶりの勝利を挙げた。

 前半は、自慢の攻撃でグイグイ攻める柏を、神戸が中盤でのタイトな守りではね返し、反撃する展開が続いた。柏が前半27分、DFユン・ソギョンが左サイドをドリブルで前進し、DFをかわしてシュートも、枠を外した。

 神戸は同36分、青森山田高から加入のルーキーFW郷家友太(18)が、MF藤田直之の右からの浮き球パスに反応し、抜け出して決定的なタイミングでシュートを放つが、枠を外した。前節18日のセレッソ大阪戦でリーグ戦初出場&先発し、思い切りのいいプレーで2-0勝利に貢献し、2戦連続で先発を勝ち取った郷家は、前線で決定的なチャンスをうかがい続けた。

 後半は、神戸が序盤から仕掛け3、6分と柏ゴール前で決定機を作った。迎えた後半23分、伊東は自陣からのボールをハーフウエーライン右で受けると、そこからドリブルで35メートルを独走し、DF2人を振り切り、左足でゴール左隅にたたき込んだ。

 同29分、かつて7シーズン、柏でプレーした神戸FW田中順也(30)がバックヘッドを決め、同点。日本代表ベルギー遠征帰りのGK中村航輔の牙城を打ち砕いた。

 柏にとって、嫌なムードが漂い始めた後半41分、打開したのは、やはり伊東だった。右サイドを抜け出したDF小池龍太のパスを受けたFW山崎亮平がシュート。GKキム・スンギュが弾いたこぼれ球に詰めた伊東が、右足を振り抜いて決めた。

 伊東は試合前に、J1通算100試合出場をたたえ、家族から祝福された。試合後、2点目のゴールについて聞かれ「(こぼれ球が)いいところに転がってきたので、押し込むだけだった。押し込めて、良かった」と振り返った。