青森山田高から今季、加入したヴィッセル神戸MF郷家友太(18)が、U-19(19歳以下)日本代表インドネシア遠征から帰国2日後の柏レイソル戦に先発し、フル出場した。

 この日は右FWで起用されると、前線からボールを積極的に追った。前半36分には、右からの浮き球パスに反応してDFの背後に抜け出すと、胸トラップからのボレーで決定的なシュートを放ったが、枠を捉えきれなかった。「もう少し落ち着いて体を倒して打てば良かったかな」と振り返った。

 代表帰りの疲れは、もちろんあった。それでも「移動の疲れは多少、あったんですけど、サッカーでは言い訳できない」と強い気持ちで臨んだ。「帰ってきて2日後の試合で、スタメンで出られたことはビックリしたし、うれしいという気持ちの反面、今日みたいな試合をしてしまうと、悔しい気持ちが込み上げてきます」と表情を引き締めた。

 前節18日のセレッソ大阪戦でリーグ戦初出場&先発し、思い切りのいいプレーで2-0勝利に貢献。この日も吉田孝行監督から、期待を込めてピッチに送り出され、C大阪戦では出来なかったフル出場も果たした。「つかみ取った先発を譲りたくなかった?」と聞かれると「(先発)2戦目で、この結果なので、まだつかみ取ったとは言えない。早くレギュラーに定着できるように、練習から1日、1日、勝負。そろそろ点を取りたい」と、飽くなき闘争心をギラつかせた。【村上幸将】