7節を終えて、互いに下位に沈む両チーム。鹿島は2連敗中で3試合勝ちなし、名古屋は4連敗中で5試合勝ちなしの中でぶつかり合った一戦は、まずホームの鹿島が主導権を握った。

 前半10分。けがから復帰したDF昌子源の縦パスは、MF土居聖真がスルーする形でFW鈴木優磨に渡った。鈴木が縦に突破を仕掛けて、左クロス。そこにFW金崎夢生が走り込み、鹿島が先制した。金崎は2試合連続ゴールとなった。

 名古屋は細かいパス回しから、FWジョーを起点にチャンスをつくる。だが、DF内田篤人も開幕戦以来の復帰を果たした鹿島の守備ラインが粘り強く対処して、1ー0の鹿島リードで前半を折り返した。

 後半も鹿島がビッグチャンスをつくり、23分に金崎の右クロスに、鈴木がゴール前でフリーの状態。これは頭で合わせるもゴール右に外れたが、43分に金崎が相手DFに猛チャージ。こぼれ球を途中出場したルーキーのFW山口一真が拾ってスルーパスを出すと、受けた金崎がGKとの1対1を落ち着いて決めて、試合を決める2点目を奪った。

 鹿島は今季初めての複数得点で、2-0で名古屋を下して連敗を2で止めた。名古屋は泥沼の5連敗となった。