清水エスパルスは前半17分、GK六反勇治(31)がクリアしたボールがサンフレッチェ広島FWパトリック(30)に当たって先制点を献上した。昨季シーズン終了まで広島を指揮していたヤン・ヨンソン監督(57)は「パトリックは調子を上げている。注意しなければいけない」と警戒していたが、アンラッキーな形で先手を取られた。

 前半は互角だった。同13分にはカウンターからDF飯田貴敬(23)が右足でグラウンダーの強烈ミドル。同15分には2戦ぶりに先発復帰したFWクリスラン(26)が意表を突くループシュートを放った。この日、23歳の誕生日を迎えた金子翔太(23)も「広島ゴールをこじ開けたい」と意気込んで臨んだが、リーグ最少失点を誇る相手の堅固な守備に苦戦。エリア外からのシュートが多く、ゴール前で決定的なシーンは作れなかった。

 後半も立ち上がりは主導権を握った。だが、同11分にボール保持者へのプレスが遅れ、ミドルシュートから痛恨の2失点目。3試合ぶりに無得点に終わったチームの連勝は「2」で止まり、J1では14年以来4年ぶりの3連勝とはならなかった。【神谷亮磨】