FC東京の16歳MF久保建英が、3試合ぶりにJ3の試合に出場した。前日2日のJ1リーグ戦(FC東京0-0ヴィッセル神戸)でベンチから外れ、今週は出場時間を確保するためセカンドチームのJ3に照準を合わせてきた。

 右サイドハーフで先発すると、前半10分にさっそく好機を演出。敵陣中央からゴール正面のFW平岡へ正確なスルーパスを通し、GKと1対1の状況をお膳立て。シュートはGKに阻まれたが、惜しい場面をつくった。21分にはペナルティーエリア右からフェイントで相手をかわして左足を振り抜く。流れは良かったものの、ここも盛岡GK土井に止められた。CKのキッカーも務めたが得点は奪えず、前半は0-0で折り返した。

 後半は左にも回りながらサイドから攻撃をけん引。21分には、久保が中央からスルーパスを出したFW平岡がペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。これをMFリッピヴェローゾが左足で右隅に決めて先制した。後半44分にはMF品田のスルーパスを受けたFW矢島が反転からプロ初ゴールとなる右足シュートを決め、点を追加した。

 このまま勝った東京U-23が今季2勝目。久保は前回フル出場した3月25日のカターレ富山戦(3-0)は1ゴール。今季唯一の勝利に導いていた。今節は得点こそ生まれなかったが、フル出場で攻撃のリズムをつくり、また勝たせた。