J2アルビレックス新潟の元主将で、昨季限りで18年間の選手生活を終えた本間勲(37=新潟スクールコーチ)の引退試合に、かつて在籍した新潟、栃木のOB、現役Jリーガーら50人が参加した。

 急性白血病からの復帰を目指しているDF早川史哉(24)が「ISAO FRIENDS」で前半40分間出場した。「勲さんには80分出てくれ、と言われたけどきつかったです」と苦笑い。

 ビッグスワンのピッチに立つのは病に倒れる前の16年3月12日のJ1第3節横浜戦以来。「子どものころから憧れていた人と一緒にピッチに立てた。ありえないですよ」と夢の時間を堪能した。

 本間から出場の打診があったとき「自分なんかが出ていいのか」と驚いた。病と闘う自分への励ましを感じ、出場を決めた。本間は「苦しい闘いを続けている。さらにもう1歩、頑張ってほしい」と誘った理由を話した。早川はそれを受け止めた。「僕も新潟出身。勲さんに追いつき、追い越すように。そのためにも早く実戦にもどる」。魂をしっかりと受け継いだ。