V・ファーレン長崎のスペイン人FWファンマ(27)が、後半32分に値千金の決勝弾を決めてチームの連敗を3で止めるとともに、2位FC東京にJ1リーグ戦では4月14日のセレッソ大阪戦(0-1敗戦)以来10戦、3カ月ぶりの黒星をつけた。

 後半32分、MF島田譲の左クロスをファーサイドでMF翁長聖がシュート。東京MF東慶悟に弾かれたこぼれ球を、MF黒木聖仁がペナルティーエリア内に浮き球パスを出した。そのボールをMF鈴木武蔵がヘッドでゴール前につなぐと、ファンマはヘッドで合わせた。ゴールイン寸前でMF東にかき出されたが、そこに詰め、ひざでトラップすると右足アウトサイドで押し込んだ。

 ファンマはゴール後、何度もガッツポーズを繰り返した。「ゴールの前に何度も決定的なチャンスを作りだしていた印象があった。あのゴールシーンは、最初のタッチでゴールを割っていたのかなと思いましたけど、そこを止めずに続けてプレーしたことがゴールにつながった」と笑みを浮かべた。

 ワールドカップ中断明けの2試合は、ヴィッセル神戸と川崎フロンターレに、ともに0-1と、2試合連続完封負けを喫していた。「自分たちは、かなりチャンスを作りだしていたけれど、運のなさもあってゴールを決められなかった。今日に関しては決定機があってゴールを決められた」と振り返った。【村上幸将】