名古屋グランパスの元ブラジル代表FWジョー(31)が、初のハットトリックで逆転勝ちに導いた。前半を終えて2点ビハインド。後半に入り、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。同16分に、自らこのPKを決め、試合の流れが一変した。

 同34分には左足で同点に、同39分には右足で決めて勝ち越しに成功。ジョーは「3ゴールを決められて幸せ。難しい試合だったが、逆転するために努力した結果」とニッコリ笑った。

 チームは今季2度目の2連勝。W杯中断明けから着実に勝ち点を伸ばしている。ジョーは「中断を利用してトレーニングをしてきたことが、自信になっている。その結果が2連勝」と胸を張った。

 この日は、今夏、松本から新加入の新加入したFW前田との連係も光った。元ブラジル代表FWは「(前田は)素晴らしい選手で能力が高い。持ち味のスピードを生かしてプレーすると良さが生きるし、自分にもいい影響を与えてくれる」。チームは最下位のままだが、エースの活躍もあり確実に状態は上向きになってきた。