ベガルタ仙台がジュビロ磐田に2-3で敗れ、今季2度目の2連敗を喫した。後半ロスタイムに決勝ゴールを許し、逆転負け。1-1の後半14分にFW阿部拓馬(30)の第4節アウェー清水戦以来となるゴールで勝ち越したが、同32分に再び追いつかれた。GK関憲太郎(32)に代えてシュミット・ダニエル(26)を守護神に据えるなど、先発メンバーを入れ替えて臨んだが、3試合連続の複数失点を喫した。

 高温多湿のうだるような暑さの敵地で、またもや悪夢が待っていた。2度リードしながら、最後の最後でどんでん返し。ロスタイムに磐田のベテランDF大井健太郎(34)に混戦からゴールを許した。終了の瞬間、先発フル出場のDF板倉滉(21)とFW西村拓真(21)がピッチに崩れ落ち、しばらく立てなかった。

 それでもウイングバックで先発出場した右のMF蜂須賀孝治(28)、左の中野嘉大(25)ラインから、この日も得点が生まれた。前半23分、蜂須賀が相手DFをかわして放った左足クロスを、ファーサイドの角度のないところから中野が流し込んだ。蜂須賀は中断明けの5試合で2ゴール3アシスト。中野も2ゴール1アシストと続く。MF富田晋伍(32)は「(ロスタイムは)ゴール前にボールが入ってくるので、ゲームの閉め方をもっとはっきりしないと。ここでぶれずに、できていることは継続して、いい準備をして結果で応えたい」。負の連鎖を断ち切って次節につなげるしかない。【下田雄一】