これが最下位チーム名古屋グランパスのメンタリティーだとは、とても思えない。2度追いつかれながらも、三たび勝ち越し。豊田スタジアム史上最多4万3579人のサポーターの前で、鹿島アントラーズ相手にゴールラッシュを見せた。

 名古屋の風間八宏監督は「4万3000人を超えるお客さんが入ってくださったこと、これはもうすごいことだと思います。一緒に戦ってこのグラウンドをつくってくれた全ての人に感謝したい。それによって素晴らしい勝ち方ができた」と感謝した。

 そして「普段は言いませんが、正直レフェリーのジャッジが、なかなか納得いくものではなかった。ただ、アフターのタックルが何回もあっても屈せずに選手たちは最後までしっかり戦った。このチーム、選手1人1人がたくましくなったことを証明した試合だと思う。本来だったらチャンスになっているところが逆になっていて、そこがすごくきつかった。でも、粘り強くやっていた」と選手をたたえた。

 今季初めての3連勝。攻撃的な「風間サッカー」がかみ合ってきた。中断明けから新しく加入した5人の選手たちと、今までいた選手たちの融合。「新しく入ってきた選手たちは、イメージを持って入ってきていて、すぐトライして、どんどんできる選手。そして、今までいた選手たちとうまく合う部分がある。点が取れる自信がどんどんできてきている。だから、ちゃんと攻め返して点を取れる。チーム全員で意思を合わせて、全員がパワーアップしている」と底上げに手応えを感じていた。