ベガルタ仙台のGKシュミット・ダニエル(26)が30日、新生森保ジャパンの初代メンバーに選出された。日本サッカー協会が9月の国際親善試合「キリンチャレンジカップ2018」2試合の日本代表メンバーを発表し、シュミットが初選出された。この日、仙台市泉サッカー場で練習を終えたシュミットは「これがゴールではないので現状に満足することなく、継続して選ばれるよう頑張っていきたい。自分が成長する新たなスタートとして、多くのことを学びたい」と意気込みを語った。

今季は開幕直前に負傷し出遅れていたが、8月に本格復帰を果たし、11日の柏戦からの5連戦を4勝1敗で乗り切るなど、守護神としてチームの好調を支えている。「ちょいちょい、いいセーブはできてきている。0にこだわって臨みたい」と、明日9月1日の清水エスパルス戦での完封勝利を誓った。

仙台からの代表入りはJ1復帰の10年以降で、10年にMF関口訓充(32)、13年にGK林卓人(36)、15年にGK六反勇治(31=現清水)が選出されて以来、4人目となる。渡辺晋監督(44)は「ダン(シュミット)はストイックで向上心も強い。ここ最近、パフォーマンスも安定しているし、勝ち点3に貢献できている」と、最近の活躍に目を細めた。そして「尊敬する森保監督の初陣に選手を送り出せたことは喜ばしいこと。『強気で行ってこい。うるさいといわれるぐらい、後ろからガンガン声掛けしてこい』と伝えました」と、代表での飛躍を期待した。

◆シュミット・ダニエル 1992年(平4)2月3日生まれ、米イリノイ州出身。父が米国人で母が日本人。2歳で来日し、小2のときに八幡スポーツ少年団でサッカーを始める。仙台スポーツシューレFC、東北学院中高を経て中大に進学し、全日本大学選抜に選出された。14年に仙台入り。熊本、松本への期限付き移籍を経て17年に復帰。16年には日本代表候補のGKトレーニングキャンプに参加した。J1通算28試合出場。197センチ、88キロ。