清水エスパルスMF金子翔太(23)が、無欲で2桁得点を狙う。今日1日のアウェー・ベガルタ仙台戦に備え、8月31日は静岡市内で最終調整に取り組んだ。前節横浜F・マリノス戦では1得点を挙げ、今季9点目をマーク。J1での日本人選手に限れば、清水では15年の大前元紀(28=現J2大宮)以来3季ぶりの大台到達にリーチをかけた。当然、周囲からの期待は高まるが、金子は「ゴールにこだわると取れなくなる。意識せずにやりたいです」と自然体を強調した。

今季は右MFとしてプレーし、5アシストも記録。得点とアシストでチームトップの成績を残している。昨季まではFWでの起用が多く、前線からの献身的な守備と同時に、ゴールという結果を残さなければいけない重圧もあった。だが、今季は過度な重圧がなくなったことがプラスに働き、「シュートを打つ瞬間も焦りはなくなった」と話す。

そして、仙台には3月の対戦で豪快なミドルシュートを決めており、いいイメージを残している。「チームの勝利を優先してやっているからこそ、ゴールが生まれると思う。次もいつも通りにやりたい」。

いつものごとく献身的に走った先に、10点目が見えてくる。【神谷亮磨】