6月に右足首の手術を受けたジュビロ磐田MF中村俊輔(40)が、今日1日のホーム名古屋グランパス戦でベンチ入りする。8月31日は、磐田大久保グラウンドで行われた最終調整に参加し、フルメニューを消化。居残りでFK練習も行った。

全体練習合流から11日が経過し、中村は「まだ(完全復活への)途中だから、踏み外さないようにしたい」と言った。名波浩監督(45)も「時間限定での起用になる」と慎重な姿勢を示している。それでも、中村が出場すれば、5月19日のアウェー湘南戦以来約3カ月半ぶりのピッチ。チームのために果たすべき役割を自覚している。「流れや勢いをもたらしたり、落ち着かせることは1プレーで表現できる」。

現在、暫定10位磐田から同5位神戸までの勝ち点差は4。一方で同16位鳥栖とも7差と、リーグが混戦状態の中、名波監督は名古屋戦を「今季で一番重要な試合」と位置付けた。J2降格圏からの6連勝と波に乗る相手で、中村も「悪い時期があっての6連勝は本物だと思う。だからこそ、挑戦者の姿勢が大切。チームとして我慢強く戦いたい」と話した。

チケットは完売。チームが大きな1勝をつかむべく、中村が出番に備える。【前田和哉】