清水エスパルスとジュビロ磐田による静岡ダービーが今日7日、アイスタで開催される。清水ではFW北川航也(22)が、プロ初の3試合連発弾を、磐田では5試合ぶりの先発が濃厚なMF上原力也(22)が、攻守でのフル回転を期待されている。下部組織出身の同期生。特別な思いを込めてピッチに立つ。

心身ともに準備は整った。磐田MF上原は6日、磐田大久保グラウンドでの最終調整に参加。時折、笑みを浮かべながら、約1時間半のフルメニューを消化した。清水戦は、警告累積で出場停止のMF山田大記(29)に代わって、2ボランチの一角として先発が濃厚。その自覚を込めて言った。「チームとしてやるべきことをやりたいです」。

磐田U-18出身。下部組織時代から清水としのぎを削ってきた。5試合ぶりに巡ってきたチャンスの舞台は、自身にとっても今季4度目となる静岡ダービーだ。「エスパルスだからこそ、特別な思いがあります。それは、昔から練習試合でも感じるものがありました。ジュビロのエンブレムの責任。そういうもの持って戦いたいです」。

今季リーグは残り7試合。J1残留争いの中で迎えるダービーで、今後を左右する一戦にもなる。その状況を踏まえ、上原は「本当に大事な試合になる。絶対に負けられない」と言った。目指すは5試合ぶりの勝ち点3のみ。磐田の若き司令塔が、ピッチ中央で存在感を放てば、それが現実に近づく。【前田和哉】