ジュビロ磐田が惨敗した。静岡ダービーでワーストタイの5失点。選手たちには、約4000人のサポーターから容赦ないブーイングが浴びせられた。名波浩監督(45)は「まずサポーターに謝罪したい。大敗という結果、前半のふがいない内容。申し訳なく思っている」と頭を下げた。

開始1分、中盤でボールを奪われ、カウンターから先制点を失った。22日のホーム横浜戦と同様に、ミスから失点でリズムが狂った。指揮官は、0-2の後半開始からMF山本康裕(28)とMF荒木大吾(24)を同時に投入。流れを取り戻し、同6分、MF田口泰士(27)が1点を返した。だが、その後は好機もほとんど演出できず、ただ失点を重ねた。

今季4度目の連敗で、5戦連続勝ちなし(2分け3敗)。1試合少ない消化とはいえ、順位は暫定15位に後退。J2降格圏は近づき、状況は厳しさを増した。選手たちのショックも大きく、FW川又堅碁(28)は「切り替えるしかないけど、今は難しい…」と力なく話した。【前田和哉】