名古屋グランパスの風間八宏監督(57)は、残留を争う柏レイソルとの直接対決を制した試合後の会見で、この日が小西工己社長の59歳の誕生日だったと明かした。

その上で「今日は小西社長の誕生日だったので、何としても勝ち点3を取りたいと、選手も集中してやってくれた。いい時間、悪い時間、その中で、自分たちが判断し何をするべきかを判断すること含め、最後まできちんとやってくれた。先に点が取れれば、もう少し良かったが、良い試合だった」と総括した。

質疑応答で「前節7日のFC東京戦から3バックに取り組んで無失点。守備の評価は?」と聞かれると、「自分たちが崩されるというよりも、相手にボールを渡して勢いをつけてしまった失点が多かった。今日も、そういう場面があったが、そこを減らしたい。システムが先ではなく、今どういう選手がいるか…面白いものにしたいから、こういうシステムにした」と説明した。

前半20分過ぎまで苦戦したことについて聞かれると「リズムが悪いのに慣れてもらっても困るが、相手を軽くいなせるようになれば、もっと自分たちの時間が増える。1人ずつの意識のレベルを、練習から上げていきたい」と語った。その上で「カウンターは自分たちのミスで起こさせるものなので、カウンター攻撃という意識はないが、時間を自分たちの中でコントロールするやり方もやっている。後ろの選手が、すごくうまく時間を稼げるようになったと同時に前の選手がハードワークして一緒に戻ってきて、同じ距離でボールを取って前に行けるという風になっていると思う」と説明した。

また修正点については「(FWガブリエル)シャビエルの立ち位置が、ちょっと理解が薄いところがあった。試合中に修整し、自分たちが前に出さないというのも出来るようになった。もっと最初からやれていれば、もっと楽に出来たと思う。ポジションを守備で崩すてしまうと、どうしても攻撃が自由にならない。攻撃の時間を増やすためにも、その辺を緻密にやっていきたい」と語った。【村上幸将】