ルヴァン杯王者の湘南ベルマーレが、7日間で3試合をこなす“最終戦”となる清水エスパルス戦に臨み、引き分けに終わった。

10月30日のジュビロ磐田戦は、ルヴァン杯決勝と同じ先発メンバーだったが、この日は155センチのFW山口和樹(23)がリーグ戦で初先発するなど4人を入れ替えた。

前半から圧倒し、16本のシュートを放ったが1点が遠かった。DF坂圭祐(23)ら最終ラインが、清水のFW北川航也、ドウグラスの強力2トップを完全に抑え、最低限の勝ち点1をもぎ取った。

曹貴裁監督は試合後「選手がすごく成長しているなと。初先発した山口を含めやってきたことは間違いなかったと思えるような試合だった。相手を圧倒できた。そういう意味では悔しい勝ち点1になった」と振り返った。

10月27日のルヴァン杯決勝から、10月30日に磐田戦、11月2日に今節の清水戦。指揮官は「リーグの中でフェアなものが組まれていたら、もっといいい試合ができたと思う。現実、リーグ戦で中2日で2試合組まれる日程の、我々に対するものの不公平さは対戦前から感じていた」と複雑な胸中を吐露。さらに「ここで勝ち点1を取って言わせてもらうと、これはあまりにもフェアじゃないと思います。だれのためのJリーグなのか。選手のためなのか、日程をこなさないと次に進めないリーグのためなのか。中2日の2試合が我々だけ、こういう日程が組まれたのは僕の中で記憶に残っている。監督としては複雑な気持ちでいます」と超過密日程となった現実に疑問を投げかけた。