イラン勢初優勝を狙うペルセポリスが、アウェーの第1戦を落とした。鹿島アントラーズ(日本)相手に前半は主導権を握ったが、後半に2失点。ブランコ・イバンコビッチ監督(64)は会見で審判への怒りをぶちまけた。

第一声では「まず鹿島におめでとうと言いたい」と祝福したものの「いい試合になったが、審判には落胆している。アジアで最も大きな試合を審判が壊した」と断言。鹿島が後半、攻勢だったことは認めつつ「アグレッシブにきていた鹿島のファウルを見逃された」と指摘した。

“誤審”と感じた場面について、具体的にどこか質問されると「前半11分」と即答した。自軍の選手が縦パスで抜けてGKと1対1になりそうになったが、鹿島MF安部にユニホームを意図的に引っ張られて止められた。「あれは退場だったはずだ」と言い切り、反対に、試合終盤に主力MFネマティが退場処分を受けたことには「不満だ」と持論を口にした。

それでも、結果は変わらない。自国イランの記者から「0-2で負けた。ここから、どうやってアジア王者になるのか」と質問されると「とても大きなスコア差だが、カムバックは可能だ。テヘランでは求める結果を出せるだろう」。

10日に行われる本拠での第2戦に向けて「間違いなくホームで試合する方が楽だ。(会場のアザディ・スタジアムに)8万人のファンが集まり、12番目の戦士になって助けてくれる。大きなサポートに対し、アジア王者になって恩返ししたい」と巻き返しを約束していた。