ジュビロ磐田が、J1残留を決める可能性のある勝ち点3を狙う。今日10日のアウェーFC東京戦に勝てば、以下の条件で残留が確定する。(1)16位鳥栖が敗れた場合(2)最終節に直接対決を残す15位名古屋と14位湘南の両チームが敗れた場合。9日、磐田市内で最終調整を終えた名波浩監督(45)は、勝利だけを見据えて言った。

「勝てば100%近く残留が決まる状況になる。勝つことがすべて」

チームは、先月30日のホーム湘南戦から2連勝。前節ホーム広島戦では、2点差からの逆転勝利を飾った。この試合で負傷交代したFW川又堅碁(29)DF小川大貴(27)は欠場になるが、指揮官は「『勝った』というポジティブな心理状態が(チームの)パフォーマンスに乗り移っている感じがある」と前向きだ。今季初の3連勝も視界に入っている。

対する東京は、3位鹿島と勝ち点3差の5位。ACL出場権獲得に向け、相手も負けられない状況だ。その状況も踏まえ、名波監督は「難しい試合にはなるが、今の状態を継続できれば太刀打ちできる」と言った。アウェーでも、狙うは勝ち点3のみだ。【前田和哉】