大分トリニータがホーム最終戦の快勝で暫定首位に立ち、13年以来6年ぶりのJ1昇格に王手をかけた。

0-0の後半4分、左からの直接FKをDF鈴木義宜(26)が頭で合わせ今季初得点で先制した。一時追いつかれたが同41分、9試合ぶり途中出場のMF川西翔太(30)が「(出場機会がなくても)腐らず頑張ってきたのが良かった」と、左サイドから中央に切れ込み執念の決勝ゴールだ。この日はボランチだったが、大分加入までFWで得点センスは抜群だった。

試合はそのまま2-1で勝利。歓喜の瞬間、天に向かい手を突き上げた就任3年目の片野坂知宏監督(47)は、ホーム最終戦セレモニーで「いろんな人の支えでこの立ち位置にいる。山形戦でいい報告ができるよう、感謝を忘れず頑張ってきます」とあいさつした。

敵地山形でJ2最終戦が行われる17日は、大銀ドームでパブリックビューイング(PV)が行われる予定で、FW馬場賢治主将(33)も大観衆を前に「あと1戦。山形で素晴らしい物を手にする権利を得ました。いい準備をして皆さんと喜びあいたい」と、悲願の昇格を誓った。