5位の大宮アルディージャが、6位の東京ヴェルディに0-1で敗れ、1年でのJ1復帰はならなかった。

引き分けでも2回戦進出のアドバンテージもあり、大宮は前半からしっかりブロックを組み守備的な戦い方を選択。後半14分には東京VのMF内田達也(26)が2枚目の警告を受け退場し、数的有利な状況になった。だが、注意していたセットプレーで失点し、終盤は慎重199センチのFWシモビッチ(27)を投入しパワープレーを仕掛けたが1点が遠かった。来季もJ2で戦うことを告げる試合終了の笛と同時に、大宮イレブンはピッチに倒れ込んだ。

J2得点王に輝いたエースFW大前元紀(28)は「率直に悔しかった。前半からボールを持つ時間帯が少なかった。相手は1人少なくなって、セットプレーでしかチャンスがない時にあの位置でフリーキックを与えた。自分たちの力のなさを痛感した」と声を絞り出した。

今季は松本戦でも相手が数的不利になった状況で逆転負けを喫している。MF三門雄大(31)は松本戦を例に挙げ「やられ方が同じ。ここで何をすべきか、何をしてはいけないのか。危機管理能力が低い。もう一度見つめ直さないといけない」と厳しかった。今季の反省を生かし、来季こそJ1に復帰するしかない。