清水エスパルスのサッカースクール生23人が12月21日から4日間、タイキャンプを行い、小学5、6年生と普及部の市川大祐コーチ(38)が参加した。このキャンプは、クラブのオフィシャルパートナーを務める清水銀行が創立90周年記念行事の一環として支援。スクール生でクラブ初となる海外遠征が実現した。

現地では首都バンコクやチョンブリーに滞在し、地元強豪クラブ・チョンブリーなどのアカデミーチームと練習試合で対戦。試合後は食事を共にして親交を深めた。市川コーチは「子どもたちは積極的に考えたり、行動したりしていた。タイの子どもたちとコミュニケーションを取りながら楽しんでくれたと思います」と話した。

キャンプでは異国の文化に触れることも目的の1つで、児童養護施設の子どもたちとも交流。世界遺産のアユタヤ遺跡や、巨大な黄金の「寝釈迦(しゃか)」で有名なワット・ポーも訪れた。

クラブは来年以降も、タイでサッカースクールなどを継続して行う予定。市川コーチは「子どもたちが日に日に成長していることが目に見えた。海外で非日常を経験することが、あらためて重要だと認識できた」と振り返った。