18年ぶりにJ2ジェフユナイテッド千葉に復帰する元日本代表FW佐藤寿人(36)が、4年ぶりの2桁得点でチームをJ1昇格に導くことを誓った。

7日、千葉市内で19年シーズンの新体制発表会が行われ、名古屋から完全移籍で加入する佐藤ら7選手がお披露目された。千葉の下部組織出身で、18年ぶりに伝統の蛍光イエローのユニホームに身を包んだ佐藤は「ゴールを奪うのが自分の役割。ゴールを決めて喜びを分かち合い、J1に戻れるように戦っていきます。(目標は)もう1度、2桁得点を目指して、しっかりピッチの上で恩返しをしていきたい」と意気込んだ。

チームには当時一緒にトップチームに昇格した双子の兄、勇人も在籍している。普段から千葉の試合は毎試合チェックしていたといい、勇人から千葉についての話もよく聞いていたことを明かした。それでも移籍にあたっては、兄へ相談することなく決断したといい「逆に話を聞いていたからこそ、自分の中で覚悟が持てないとダメだと思っていた。報告した時は(勇人も)すごく喜んでくれた。まずはポジション争いからだと思うので、しっかり(レギュラーを)つかんで、数字で貢献していきたい」と決意をにじませた。

背番号は11に決定した。昨季にチーム最多19得点を挙げたエースのFW船山貴之から譲り受ける形となり、佐藤は「空いている中から選ぼうとしたら(船山から)『11は寿人さんにつけてほしいです』と言っていただいて。そういう風に言っていただけることは光栄ですし、彼の思いを受けとめて結果に変えていきたい」と力を込めた。

会見には佐藤のほか、J1王者の川崎フロンターレから獲得したMF田坂祐介、甲府から獲得したMF堀米勇輝、名古屋から期限付き移籍で加入のDF新井一耀、同じくガンバ大阪から期限付き移籍するGK鈴木椋大、高卒新人のGK相沢ピーターコアミ、そしてイングランド1部ワトフォードから期限付き移籍で獲得したベネズエラ代表DFウィリアムス・ベラスケスが出席。エスナイデル監督体制3年目を迎える今季は09年以来、10年ぶりのJ1昇格を狙うにふさわしい陣容をそろえた。エスナイデル監督は「去年の結果は期待していたものではなかったが、それ以上にいろんな教えがあった。目標はJ1昇格です。最後の最後まで戦い続けます」と宣言した。