プロ野球の楽天イーグルスと、サッカーJ1のヴィッセル神戸の親会社、株式会社楽天は10日、両チームのホームスタジアム「楽天生命パーク宮城」と「ノエビアスタジアム神戸」において、19年開幕戦から順次、完全キャッシュレス化する「スマートスタジアム構想」を発表した。

チケットや飲食、グッズなど両スタジアム内において購入できるものは、現金決済に代わり原則すべて、スマホアプリ決済サービス「楽天ペイ(アプリ決済)」、電子マネー「楽天Edy」、共通ポイントカード「楽天ポイントカード」、「楽天カード」および各種クレジットカード、「楽天銀行デビットカード」を含む各種ブランドデビットカードでの決済となるという。

同社は「今後も、モバイルを活用した先進的なサービス・演出や、試合・動画コンテンツの活用、次世代の観戦スタイルの提供などを含め、これまで以上に便利でストレスフリーな観戦体験の実現を目指します」と宣言した。

理由として「いずれもお支払い時に購入額に応じて楽天スーパーポイントを貯めることができるほか、小銭を探す手間やお釣りの受け渡しミスもなくなるため、よりスムーズにお会計を済ますことができるなどのメリットがあります」と説明している。

さらに「日本のキャッシュレス比率が先進国の中でも低いことが指摘されていることから、楽天としてもスポーツ観戦時における決済に関わるストレスを減らし、キャッシュレス決済に触れていただける機会を創出していくことで、日本におけるキャッシュレス決済普及を後押ししていきたいと考えています」と日本のスポーツ観戦文化を変革する意気込みも示している。