J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)が宮崎日南キャンプ初日の1日、プロ34年目のシーズンを本格スタートさせた。昨年12月、1月とグアムで自主トレーニングを敢行。この日が今季初のチーム全体練習合流で、約1時間45分にわたりフルメニューを消化した。2月26日に52歳を迎えるが、先発へのこだわりを口にし、ピッチに立つ機会を自力でつかむべく同24日の開幕に向け、着々と準備を進めている。

 

カズはこの日、チームとともに宮崎入りした。練習場では地元の17人の保育園児がチームの応援歌を歌ってお出迎え。

歓迎セレモニーの後、今季初めてチームメートとの全体練習に合流した。パスからシュートに持ち込むメニューなどをこなし、1時間45分にわたりチームメートとフルメニューを消化した。

昨年12月と1月に、2度にわたりグアムで自主トレを行ってきた。1人でのトレーニング時間が長かっただけに、今回のキャンプのテーマを「チームの中で自分がどれだけ動いてみんなとやれるか。よりゲームの動きができるようなコンディションに持っていきたい」と設定した。この日の日南市の気温は11度あったが、30度前後のグアムとの気温差は激しく「日南は横浜に比べたら暖かいですが、僕にはちょっとまだ、この気候は寒く感じる。筋肉や関節の反応もまだにぶい。ゆっくり、1日1日、コンディションをこっちに合わせていきたい」と話した。

今季の目標は、リーグ戦で1試合でも多く先発出場し得点をとること。昨季は天皇杯では2試合に先発したがリーグ戦ではなく、9試合計59分間の出場にとどまっていた。それだけに「練習をやっているのも試合に出るため」とプロ魂を口にし「先発出場を1試合でも多くして、1分、1秒でも長くピッチに立つ機会を自分の力で取りたい」と強い決意を示した。

キャンプでは練習試合が3試合予定されている。カズは「2、3試合目は少し関わって(=出場して)いきたい。できたら、試合には出たいと思ってます」。プロ34年目。自身の体と調整法を知り尽くすレジェンドは、開幕に向けじっくりとコンディションを上げている。【岩田千代巳】