カタールが日本に3-1で勝ち、7試合全勝で大会初優勝を決めた。2022年ワールドカップ(W杯)W杯の開催国でもあるカタールはFIFAランキング93位だが、同50位の日本に対し、決定力の高さを見せつけた。

前半12分、エースのFWアリが先制弾。左クロスを右足でトラップし、浮いたボールを2タッチ目で蹴り上げて右足オーバーヘッドでゴール右隅へ決めた。27分にはMFハティムが右よりから左足でカーブをかけたミドルシュートを左隅に決め点差を広げた。

アリは大会最多となる9ゴールで得点王に輝いた。準決勝では開催国のUAEに4-0で大勝し、自身もミドルシュートで2点目を記録。国交が断絶状態で非常に難しい関係とされる相手で完全アウェーの雰囲気の中、実力を示した。

スーダン出身で、準決勝後にはUAEサッカー協会から出場資格について抗議を受けた。FIFAが定める国籍取得選手の出場資格を満たしていないとして、イラク出身DFラウィとともに疑惑をかけられた。ただアジアサッカー連盟は1日、UAE協会の抗議を棄却すると公式サイトで発表。疑惑が事実であれば没収試合となる可能性もあったが、騒動の中でも集中力を失わなかった。

後半は日本に攻め込まれて後半24分にMF南野に1点差と迫られるも逃げ切り、大会7試合を19得点1失点で勝ちきってみせた。総得点の半数の稼いだアリがけん引し、次のW杯の開催国がアジアの強国に躍り出た。