ベガルタ仙台は15日、変革を目指す19年シーズンの主将にDF大岩一貴(29)を任命した。

宮崎キャンプ最後の練習日となったこの日、渡辺晋監督(45)が伝えたもので、MF蜂須賀孝治(28)とGKシュミット・ダニエル(27)が副キャプテンでサポートする。昨季の3人制から単独主将制に戻り、大岩は2年連続での大役指名。目標のリーグ戦トップ5、カップ戦での初タイトル獲得のため、DFの要がチームをけん引する。

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今季のチームスローガンは「レボリューション」。目標のリーグ戦トップ5入りを果たすためにも、大きな変革が求められる。大岩が重要な責務を担う大役を託された。昨季はトップ5入りを目前にして終盤に失速し、11位と大きく後退して終えた。得失点差はリーグワースト3位となるマイナス10。守備の要のセンターバックとして、やるべきことは分かっている。

大岩 失点を減らさないとトップ5には入れない。目標を達成するためにも、そこを突き詰めていきたい。責任を持って守備の部分ではしっかり声を出して、チームを引っ張り、目標に近づけるように努めていきたい。

副キャプテンだった17年は終盤、負傷でチームを離脱したMF富田晋伍(32)からゲームキャプテンを託された。トロイカ体制が敷かれた昨季から正式に主将就任。試合中に刻々と変化する相手の状況に対応しきれずに、勝ち点を落とす悔しさも味わった。その経験を生かし、ピッチの旗頭となって意思統一を図る。

沖縄キャンプで全選手と個人面談を行った渡辺監督は、大岩指名までの経緯を説明した。

渡辺監督 キャプテンは部活動とは違うので、みんなで仲良くチームの雰囲気を明るくするとかなどの基準では選べません。まず、チームを引っ張っていく存在は誰かということを考えた。ゲーム中に難しい状況に陥ったとき、誰よりも早く状況判断して伝え、共有させて、ピッチ内で意思統一させることができる存在ということ。

培ったキャプテンシーを存分に発揮し、大岩がピッチを統率する。【下田雄一】