広島から加入した川崎フロンターレDF馬渡和彰(27)が、次節3月1日の鹿島アントラーズ戦で初先発する可能性が出てきた。

26日の練習は主力組でプレー。東洋大を経てJ3ガイナーレ鳥取からプロ生活を歩み始めた苦労人。6年目でJ1王者の先発へ這い上がろうとしているが「張り切りすぎることなくいつも通りやれれば」と平常心を口にした。

昨季は初のJ1舞台も、リーグ戦出場は4試合だけ。「サッカー人生の中で一番、試合に絡めなかった」。だが、チームメートだったDF千葉和彦から「試合に出られないのは挫折じゃなくて左折。右折して戻ってこい。プロとしてやるべきことをやり続けろ」と励まされ、一喜一憂しない精神面を学んだ。

「試合出る出ないも大事ですけど、川崎に来てうまい人たちとサッカーをして、もっとうまくなれる環境がある。シンプルにサッカーが楽しい」。平常心で鹿島戦に挑めば、J1で花開く未来も見えてくる。