6日、ルヴァン杯1次リーグ第1節が行われ、ジュビロ磐田はホームでガンバ大阪と対戦した。磐田は、前半30分にFW中野誠也(23)のダイビングヘッドで先制、そのままリードを守り、今季公式戦初勝利を飾った。D組の磐田と清水エスパルスは、13日ルヴァン杯第2節で直接対決する。

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雨の本拠地ヤマハスタジアムで迎えたルヴァン杯初戦。白星発進に向けて磐田の名波浩監督(46)は、1日のリーグ・サンフレッチェ広島戦から先発11人を総入れ替えした。「元気な選手でやればいい」。戦前の言葉通り、フレッシュなメンバーで今季公式戦初勝利を目指した。

前半3分、CKのこぼれ球にMF宮崎智彦(32)が左足を振り抜く。同8分にもCKの混戦からMF山本康裕(29)が好機を迎え、同10分にはFW小川航基(21)が左足ミドルを狙った。指揮官の期待に応えるように、選手たちは積極的にシュートを放った。

すると、同30分に待望の瞬間が訪れた。DF石田崚真(22)の右クロスに、ニアサイドで小川航がつぶれる。中央にボールが流れると、最後はFW中野誠也(23)がダイビングヘッドで合わせた。「思い切ってプレーして得点に絡みたい」と臨んだ若きストライカーの今季公式戦1号で、貴重な先制点を奪った。

ハーフタイム、名波監督は「ミスを恐れず、前選択の意識持ってプレーしよう」と指示を送り、選手を後半のピッチへ送り出した。同1分。小川航がいきなり強烈ミドルを放つなど、攻めの姿勢を貫いた。追加点こそ奪えなかったが、引っ張られるように守備陣も奮起した。FWアデミウソン(25)DF藤春広輝(30)と次々に主力を投入したG大阪を完封。最後まで1点のリードを守り抜いた。

攻守がかみ合い、つかんだ今季初勝利。平日のナイター開催にもかかわらず、ゴール裏を埋め尽くした磐田サポーターに歓喜を届けた。【前田和哉】