FC東京は終了間際の2得点でサガン鳥栖に競り勝ち、今季ホーム開幕戦を白星で飾った。

試合序盤は、前半16分にFW永井謙佑が負傷してFW田川亨介と途中交代するアクシデントなどもあり、東京はなかなかリズムをつかむことができなかった。42分には鳥栖にチャンスをつくられ、左サイドでボールを持ったFW金崎夢生のクロスにFWフェルナンドトーレスが頭で合わせるも、これはGK林彰洋がキャッチした。

後半に入ると、東京が徐々にリズムを取り戻し、13分にはペナルティーエリア内でボールを受けた17歳MF久保建英が左足でシュートを放つが、相手GKのファインセーブに阻まれた。

流れを変えたい鳥栖は15分に金崎に代え、今季初出場となる新加入のスペイン人MFクエンカを投入する。

しかし、直後の16分に鳥栖MF高橋秀人がFWディエゴ・オリヴェイラを倒し、この日2枚目のイエローカードを受けて退場。鳥栖は残り約30分を1人少ない状況で戦うことになった。

10人になった鳥栖から得点を奪いたい東京は18分にも右サイドからドリブルを仕掛けた久保が左足でゴールを狙うが、これもGKがキャッチ。

東京は20分に田川に代えて、こちらも今季初出場のFWジャエルを投入。諦めずに得点を奪いにいくと、迎えた43分、右サイドからクロスボールをあげると、そのこぼれ球をDF小川諒也が左足でシュート。これが相手DFのオウンゴールを誘い、土壇場で東京が勝ち越し点を奪った。勢いに乗った東京は、続く後半ロスタイムに左サイドでボールを受けた久保がグラウンダーのクロスを送ると、これにジャエルがダイレクトで右足を合わせて追加点。

終了間際に2点を奪った東京が今季ホーム開幕戦で白星をつかんだ。また、久保はJ1ではプロ初のフル出場を果たした。敗れた鳥栖は開幕からリーグ戦3連敗で、公式戦7試合白星なしとなった。