サガン鳥栖は試合終了間際の2失点で敗れ、唯一の開幕3連敗となった。

ルイス・カレーラス監督は後半途中のMF高橋秀人の退場が痛かったことを認め「もちろん自分を含めて誰もが失敗をする可能性もある中でプレーをしているが、彼の退場がチームにもたらしたものは大きかった」と振り返った。

試合は拮抗(きっこう)した展開が続き、鳥栖はスコアレスで迎えた後半15分に新加入のスペイン人MFクエンカをJリーグデビューさせて得点を狙った。しかし、直後の後半16分にMF高橋秀が2枚目のイエローカードを受けて退場。指揮官はこの時の状況について「彼(クエンカ)はコンビネーションをつくって組み立てるのがうまい選手なので、フェルナンド(トーレス)や趙(東建)とコンビを組みながら攻撃することを狙っていた。しかし、すぐに高橋秀が退場してしまい、そのプランは崩れ去ってしまった。苦しい状況の中で、選手はよく戦ってくれたと思います」。

じりじりと東京に攻め込まれる展開となり、43分、後半ロスタイムと立て続けに失点すると、チームに2点を取り返す力は残っていなかった。Jリーグ初出場を果たしたクエンカは「勝ちたかったが、しっかり次に向かって顔を上げていきたい」と切り替えた。初めて出場したJリーグの印象については「非常にレベルが高く、かなり競争も激しいリーグだと思う。そういった中でしっかりプレーを続けていきたい」と今後の活躍を誓った。